長期ボランティア2期生です。ボランティア開始から1週間経ち、すっかり誠農社での生活にも慣れました。無花果の収穫以外にも様々な作業を経験していますが、その中から「稗抜き」をした体験について、ご紹介したいと思います。
誠農社は敷地の目の前に大きな田んぼを持っています。広い青空の下、風に緑の稲が波打つ風景には、見る者の心を落ち着かせるものがあります。ここでは無農薬にこだわり漢方で稲を育てているということで、その分手入れに苦労があり、その一つが雑草の問題です。中でも稗は一本一本がおびただしい数の種子をもっており、実が熟して落下することで繁殖するため、そうなると来年稗だらけになってしまうという一番の厄介者だそうです。無農薬で美味しいお米を作るには、稗抜きは重要な作業なのです。
ということで、私も意を決して広大な田んぼに入り、稗抜きに挑戦!人の胸のあたりの高さまで伸びている稲の間を縫いながら田んぼを進んでいきます。さあさあと風になびく稲に囲まれ、なんだかプールに入っているような気分で、みんなで作業しました。
広大な田んぼでの手作業は、楽なものではないと感じます。もしも一人でやれと言われたら途方に暮れます。無理です(笑)「お米は一粒残さず」と言いますが、広大な田んぼを手入れする農家さんのお仕事を考えると本当にその通りだと感じました。都会で暮らしていても、それを忘れないで毎日の食事をいただきたいです。
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誠農社では、社員の方々に加え、アルバイト、ボランティアの個性豊かなスタッフが沢山集まって作業を共にしています。自然相手に働いているせいか、皆さんパワフルで、おおらかさがあり、そして笑顔が絶えません。農と人、自然と人の間には、豊かな関係があるのではないか、そんな風に感じる日々です。
M.H