自然栽培で皆さんは何を学びたいですか?

固定種やF1種のタネの違いを知ることや、自家採種の方法でしょうか?

それとも、沢山収穫できる方法や、収穫した野菜の販売の仕方ですか?

 

もちろん、そのような目的も当然あると思います。

ただ一つ、皆様に忘れて頂きたくないこと、学ぶ上で大切にして頂きたいことがあります。

それは、自然栽培という考え方を学び、知るということです。

自然栽培はありのままの成長を見守り続け、そのタネがその土地に馴染んでいき、

その土地で豊かに実をつけることが出来るようになることを待ちます。

それは1年や2年ではなく、10年という月日がかかることもあります。

 

以前、特別講座の時に、講師の関野先生にこんな話をされた方がいました。

「私はもう高齢なので、自然栽培に興味はあるけれど、

野菜が満足に収穫できるようになる前に死んでしまうかもしれない。」

その時、関野先生は「それが自然栽培だと思います」と答えられていました。

「タネをその土地で繋いでいくことが自然栽培であり、

例え自分がいなくなってもタネは次の世代へしっかりと繋げることが出来ます」と。

 

今回、誠農社自然栽培の会がミュージカル「しあわせのタネ」を応援する理由は、

正にそこなのです。関野先生がその時に答えられた言葉そのものなのです。

 

今、私たちがここで生きて暮らしていると、私たちだけの世界だと思いがちですが、

決してそんなことはなく、過去から現在、現在から未来へと繋がっていく世界です。

かつて、私たちを育ててくれた大人の方々がそうしてくれたように

今、ここにあるたくさんの宝物(タネも、日本の伝統や文化も、地域のコミュニティも)を

残していくことが、今を生きる私たちの役目だと思っています。

 

誰かが守り、誰かが受け継ぎ、誰かが伝える、そんなことを

この「しあわせのタネ」を観ながら一緒に考えてみませんか?

 

—下記、埼玉加須公演特設HP—

しあわせのタネ

 

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